◆ワールドカップ南アフリカ杯…運営面は不安だらけ?◆

先日、国際親善試合、日本vs南アフリカ戦がネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアムで行われました。取材した人からのコメントです。

●車で入場するまで
欧州やアジアの試合では見た事がない物々しさ。スタジアムのメーン入り口に続く道は一本道。それ以外は完全に封鎖。会場入りする車はゲート手前で一度止められ厳重なチェック。
車は1台ずつ鉄製の柵で囲い込まれ、全員が一旦降車。すかさず複数の警官が金属探知機で銃器の有無を確認。その後も車の底をチェック。念には念を。

銃犯罪が多発する南アフリカでは当然なのかもしれないけど、1台に約5分を費やす厳重警備には驚かされたと言います。スタジアムだけで警官500人、警備400人を動員。本大会では会場ごとに1試合700人の警察官が動員される予定との事。
薬物犯罪が多発していることからか、入り口付近には麻薬犬と思われる警察犬が警戒に。

●厳重なチェックを受けようやく内部へ
スタジアム内部は組織化されたイメージは全くなくメーン入り口は広々としたスペース。仕切りがほとんどなく、関係者や報道陣が入り乱れる状態。
試合後には取材エリアとなるはずの空間は秩序のかけらもない。FIFAや日本、欧州での主催大会ならあり得ない光景。更に、ある日本の関係者は「Jリーグを開催するレベルにもないスタジアムがいきなりW杯をやるような感じ」とコメント。
警備に注ぐ力は過去の大会を大きく上回る状態に対し、運営レベルはまだ6割位だそうです。

●地元のサッカーファン
地元の熱意には凄い物があります。
本大会は約1万5000人のボランティアが参加する予定だそう。この日も約4万人の観衆が熱狂していたと言います。