◆ダイヤモンドリーグ◆ドーハ大会◆

◆ダイヤモンドリーグ◆
トラックレースの最高峰、ダイヤモンドリーグがいよいよ始まりました。
5/14 第1回はドーハ大会

ドーハで男女計15種目を行いました。尚、世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)は欠場。
注目の男子100メートルでは、最近、走れば世界新を塗り替えるウサイン・ボルトにすっかり怪物主役の座を奪われた前世界記録保持者のアサファ・パウエルが追い風参考ながら9.81秒で優勝。
蒸し暑い中東の風を受け、新設のダイヤモンドリーグ初戦で圧勝したパウエルは意外にも不満そう。
「ピストル音のタイミングが速すぎた」。男子百メートル決勝で追い風参考ながら9秒81の好タイムを出したとはいえ、今季から適用されたフライング一発で失格の新ルールに神経過敏な様子。

今回からのルール改正で、フライング1発で失格となってしまうスタートに神経質となって反応が遅れたもののパウエル特有の爆発的な前傾姿勢で飛び出し堂々の優勝。
たしかに、スタートの反応は遅れたが、代名詞の爆発的な飛び出しから前傾姿勢を起こし、190センチの長身を利した歩幅で加速する走りは健在。母国ジャマイカの後輩で今やスターのボルトやタイソン・ゲイ(米国)が不在の中、予選でも追い風2・6メートルながら9秒75を出して会場をどよめかせた。「主役の座を譲るわけにいかないから。今季初戦にしては満足している」と努めて明るく振る舞った。
8月にブリュッセルで行われる今季最終戦ではボルト、ゲイ、パウエルによる「3強対決」も実現。五輪や世界選手権の大舞台になると走りが硬直して実力を発揮できないタイプのパウエル。前世界記録保持者の27歳は「何とかボルトを倒して年間王者になりたいね」

女子400メートルは昨年の世界選手権200メートルで3連覇を達成したアリソン・フェリックス(米国)が50秒15で勝ち、同走り高跳びブランカ・ブラシッチクロアチア)が1メートル98で制覇。男子400メートル障害はバーショーン・ジャクソン(米国)が48秒66で競り勝つ。

ダイヤモンドリーグは昨季まで欧州の6大会で構成されたゴールデンリーグに代わり、開催地をアジアや北米まで拡大して14大会でスタート。全体の賞金総額は600万ドル(約5億5800万円)を超え、種目別総合優勝者に4カラットのダイヤモンドが贈られる。

次回は5月23日第2回上海大会

<ボルト情報>

12日、国際陸上連盟(IAAF)発表によると、ダイヤモンドリーグの上海大会(5月23日)の男子200メートルに、世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が出場すると声明。

今年新設のダイヤモンドリーグは、全14大会のサーキット戦で、ボルトはニューヨーク大会、パリ大会、ブリュッセル大会への出場も確定。